「突然、でてきた首の痛み」
これは寝違え?それとも何かの病気?
痛みが長引いてくると不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は寝違えと首の痛みを引き起こす病気の違いについてを説明していきたいと思います。
首の痛みが気になる方は記事の内容をご参考ください。
首の痛みが治らない理由とは?
「首の痛み」には寝違えの他にも頚椎(首の骨)の病気が原因になっているものがあります。
首の痛みの原因がどこにあるのかを知り適切な治療を受けるようにしましょう。
寝違え
寝違えの症状には以下のものがあり、首周りに突然現れる痛みが特徴的です。
・首が回らない
・曲げると痛い
・上を向けない
・振り向くことができない
首から肩にかけてが痛いと訴える人もいれば、背中から首にかけてが痛いと訴える人がいたり、痛みの感じ方はそれぞれが異なります。
安静を保つことで自然と治るケースが殆どですが、激痛により首が殆ど動かせないような状態では、治るまでに一定の期間を要することになります。
注意ポイント
炎症反応がでている首周辺の筋肉を強く揉んでしまうと、炎症が強くなり、痛みが悪化しやすくなります。
頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア
中高年の首の痛みの原因として多いのが、首の骨や椎間板の変性によって起こる病気です。
特徴的な症状としては、上を向くと首が痛い、腕へ痛みが響く、手指がしびれる、動きがぎこちない、などがあります。
過去に首にケガをしたり、激しいスポーツをしていた人、脊柱管が狭い人に多く見られます。
頚椎症の治療では手術に至るケースは殆どなく、保存療法で軽快します。
注意ポイント
ストレッチで首を後ろへ反らせたり、上を向く動作を続けると、神経をより圧迫して痛みが強くなります。
脊柱靭帯骨化症
脊柱靭帯骨化症は背骨を支える靭帯が骨のように硬く厚くなって様々な神経障害を招く病気です。(好発年齢は40代以上)
骨化は少しずつ大きくなるため、最初は症状はありません。進行して脊髄を圧迫し始めると症状が現れます。
特徴的な症状は首の痛みと手の痺れです。
糖尿病があったり、家族に脊柱靭帯骨化症の人がいる場合に多く見られます。
靭帯の骨化はエックス線、脊髄の圧迫はMRIで調べます。
注意ポイント
すでに脊髄障害により歩けない、排尿・排便機能に障害が確認できる場合には手術が必要です。保存療法で症状が改善できなかった場合にも同様です。
首の痛みQ&A
痛みはどのくらいで治まる?
寝違えの痛みは1~2週間で自然と治るケースが殆どです。
痛みが1ヶ月以上続く場合には病院を受診しましょう。

薬や牽引の効果は?
痛みや痺れが明らかに軽減されて、気持ちが良いと感じるなら続けても問題はありません。
但し、牽引は方法を誤ると症状が悪化することがある為、注意が必要です。
ぎっくり首のように痛みが強いときにはブロック注射が有効な場合があります。
日常生活で気をつけることは?
首を後ろへ反らせる動作に注意が必要です。
高いところの物を取る、上を見上げながら作業する、長時間のパソコン作業やスマホ操作など。
まとめ
首の痛みがなかなか治らない時には痛みの原因をしっかり判断することが大切です。
寝違えによる首の痛みは一定の期間で自然によくなるケースが殆どです。
痛みが長引く場合には他の病気がきっかけになっている可能性があるので病院を受診するようにしてください。
(検査で異常が見つからない場合や手術が不要な場合には、整体で身体のバランスを整えると痛みが緩和されやすいです)
首の痛みは筋肉や神経が緊張を起こすことによって現れる症状です。
日頃から適度な運動や身体のケアを心がけましょう。
以上、「首に寝違えたような痛みが突然でてきたら」についてでした。