捻挫後に歩けるけど痛い!足首の腫れを早く治すには?

捻挫後に歩けるけど痛い!足首の腫れを早く治すには?

捻挫はスポーツや歩行時など、日常生活の中で起きやすい怪我のひとつです。

関節周囲の靭帯が損傷することで強い痛みが伴い、腫れたり、内出血が起きたりする特徴があります。

こちらの記事では、捻挫を早く治すための正しい行動についてを詳しく解説していきます。

足首の捻挫とは

足首の捻挫とは

捻挫とは、関節の動きが生理的範囲を超えて生じる、関節包や靭帯の軽度な損傷を指します。

捻挫の中でも頻度の高い足関節損傷は「外側靭帯損傷」です。

スポーツ中や段差などでつまずき、足首をグキッと内側にひねった時に起きてしまいます。

多くは外側のくるぶし付近の腫れや痛み、皮下出血などを確認することができます。

注意ポイント

X線像で骨折、脱臼、関節面の位置関係などの異常が見られないものが捻挫となります。

捻挫(足関節靭帯損傷)が発生する主な部位と、その特徴を説明します。

それぞれ損傷部位に一致して圧痛がみられます。

外側靭帯損傷

足部の内返しが強制されて生じる足関節外側靭帯の損傷。

外側靭帯の中でも前距腓靭帯の損傷が多い。

前距腓靭帯の単独損傷、又は前距腓靭帯と踵腓靭帯の複合損傷が生じることもある。

足を内側にひねったり、下に曲げたりすると痛みがでる。外くるぶしの前部が腫れる。

捻挫(足関節靭帯損傷)の大部分を占める。

二分靭帯損傷

足の内がえしの強制により生じる。

踵骨前方突起立方骨、舟状骨の裂離骨折に合併して生じることもある。

ジャンプ後の着地時など、つま先立ちで内側にひねった時に発症しやすい。

遠位脛腓靭帯損傷

足部の外がえしの強制により生じる靭帯の損傷。

単独損傷は少なく、多くは果部骨折に合併する。

足首の上部に腫れや痛みがでる。

コンタクトスポーツで発症しやすい。

内側靭帯損傷(三角靭帯損傷)

足の外がえしの強制により生じる。

単独損傷は少なく、多くは果部骨折に合併する。

内くるぶしの下側に腫れや痛みがでる。

足が地面に固定された状態でひねると発症しやすい。

外がえしの捻挫では、内がえしで起きた捻挫よりも痛みが長引く傾向にあります。

早く治すには、できるだけ痛めた足に体重を乗せないようにすることが大切です。

テーピングやインソールを活用し、足の骨が外側に倒れないようにするのも有効な方法となります。

捻挫の重症度チェック

捻挫の重症度チェック

捻挫後に足首周辺の腫れや強い痛み、関節の不安定さを確認できる場合には、病院の受診をおすすめします。

病院へ行くかの判断については以下の内容をご参考ください。

足の甲が痛い

足の甲が痛くても1人で歩ける場合には、軽い捻挫として対処することができます。通常、1週間ほどで歩行時の痛みは楽になります。

歩けないほど痛い

1人で歩けないほどの強い痛みがでた時には、靭帯や骨に異常が起きている可能性があります。速やかに病院(整形外科)を受診してください。

腫れてるケース

足首の負傷箇所が腫れてる場合には、靭帯の損傷や骨折の疑いがあります。

無理をして歩いてしまうと後遺症が残る可能性もあるので、早めに医療機関を受診しましょう。

靭帯が断裂していたり、骨折をしている場合には、4~6週間ほどギプス固定が施されます。

特に小児(子供)では、骨端線(成長軟骨板)の損傷により、裂離骨折や関節軟骨損傷を併発しやすいです。

※骨折後には、くるぶしや足の甲が腫れることがあります。

注意ポイント

捻挫をすると裂離骨折や関節軟骨を損傷することがあります。病院では関節の不安定性を評価するテストやX線撮影を行い、状態を判別します。

腫れてないケース

捻挫直後から歩ける場合や、負傷箇所に触れても痛くない場合には、骨折の可能性は低いと考えられます。

痛みが弱く、腫れてないケースでは、通常の捻挫として対処が可能です。

※腫れてないけど痛い(1人で歩けない、触ると痛い)という場合には病院(整形外科)での検査が必要です。

捻挫を早く治す知恵袋

捻挫を早く治す知恵袋

私も過去に歩行が困難になるほどの捻挫を経験しています。

捻挫後、2~3日は痛みが強くて歩けなかったのですが、自分で足首を調整することにより、痛みが徐々に緩和。1週間後には体重を乗せて歩けるようになりました。

足首を動かした時の違和感は感じていましたが、調整を続けることで、数ヵ月後には違和感すべてがなくなりました。

捻挫を早く治すには、ケガの状態を把握し、適切な処置を施さなければなりません。

捻挫は後遺症が残りやすいケガなので、なるべく放置させないようにしてください。

整体を受けることで回復スピードは劇的に早くなります。

※捻挫直後の基本的な処置方法にはRICE処置があります。

RICE処置

RICE処置

以下の方法により、足首の腫れを最小限にし、痛みを素早く軽減させる効果が期待できます。

1.安静

痛い動きは避けるよう気をつけること。仕事中にも無理は禁物です。

2.冷却

痛めた場所を特定できる場合には、患部に対してアイシング(冷やす作業)を行います。

アイシングをする際には、足を床につけた状態にして行います。

目安としては痛みや熱感が鈍くなるまでとなります。(氷が溶けるまでの20分程度)

3.圧迫

患部を軽く圧迫することで内出血を抑えることができます。

4.挙上

患部を心臓より高い位置に固定することで腫れが引きやすくなります。

以上が受傷後の知恵袋となります。

テーピングの巻き方

テーピングによって足首を固定することで、運動時の痛みを軽減させることができます。

但し、テーピングを長く使い続けることはおすすめしません。血行障害や身体の緊張を招くことになり、捻挫の快復が遅れる可能性があります。

捻挫直後のテーピングの巻き方1

1.アンカーテープをふくらはぎの部分に2分の1重複させて2枚、土踏まずに1枚貼る

(すねの前と甲の部分をあけておく)

2.内側アンカーから始めて足の裏を通り、外側に少し引っ張り気味にして外側アンカーで止める

(内側を捻挫した場合は足の裏を中心にし、内と外側に均等に力を加えて貼る)

捻挫直後のテーピングの巻き方2

3.土踏まずの部分のアンカーから始めてアキレス腱の後ろを通り反対側のアンカーで止める

(アキレス腱の部分にシワやたるみができないように少し斜めに貼る)

4.同じ順に2分の1ずつ重ねて3枚貼る

捻挫直後のテーピングの巻き方3

5.最初のすねの部分のアンカーに重なるまでテープを貼る

6.固定する為のテープを貼る

(すね、甲の部分は開けておくこと)

湿布

湿布には炎症を抑える効果がある為、痛めて場所の快復を促すことができます。

様々な副作用を招く恐れがあるため、長期的な使用は控えるようにしましょう。

捻挫の痛みはいつまで残る?

軽い捻挫であれば1週間ほどで楽になりますが、靭帯が部分的に断裂した場合には改善までに3~6週間ほどの期間が必要です。

立ち仕事をされている方は、歩けるようになるまでは休職し、回復に努めましょう。

歩行時の軽度の痛みなら仕事を続けても問題はありません。(治療の継続は必要です)

走る、ジャンプするといった部活動では、復帰まで時間がかかってしまうケースが殆どです。

※靭帯が完全断裂してしまった場合には、完治まで数ヶ月の期間を要します。

捻挫の程度期間
靭帯の軽い損傷1週間
靭帯の部分断裂3~6週間
靭帯の完全断裂数ヶ月

まとめ

捻挫は程度によって治るまでの期間が異なります。

捻挫の初期段階での処置としてはアイシングと圧迫を交互に行い、その後は再発予防や関節機能向上の為の運動療法を実施して回復を目指します。

足首の捻挫後は様々な後遺症が現れる恐れがあるため、腫れていたり、痛みが強い場合には必ず病院で検査を行い、適切な処置を受けるようにしましょう。

整体の操和では、足首捻挫の改善をお手伝いしています。早く歩けるようになりたい方は当院までご相談ください。

以上、「捻挫後に歩けるけど痛い!足首の腫れを早く治すには?」についてでした。

整体の操和

〒901-2125 沖縄県浦添市仲西2丁目1ー17 パームハイツ103
TEL 098-876-4948

  • この記事を書いた人

又吉陽平

整体学校を卒業後に複数の施術所で経験を積み、2013年に全国的に著名な治療家に師事する。修業期間を経て2014年4月に整体の操和を開業。痛みや痺れに悩む多くのお客様を改善に導く。操体医学院認定整体師。

© 2023 沖縄の整体で痛みと痺れを解決するなら整体の操和へ Powered by AFFINGER5