慢性的な痛みが改善しない原因のひとつに筋膜の問題があります。
筋膜とは
筋膜とは全身の筋肉や骨、臓器、神経を包み込む膜のことで、全身をくまなく覆っています。
筋膜には固有感覚受容器という感覚を脳に伝える神経が豊富に含まれており、炎症や筋収縮などの刺激により過敏化(感作)されることで、電気信号として痛みを神経に伝達します。
筋肉の使い過ぎや、偏った使い方をすることで、筋膜がよじれたり、癒着したりすると、柔軟性、筋出力の低下、軟骨の変形、感覚異常などが起きて、不調が治りづらくなります。
※不良姿勢、手術後の傷跡、慢性的なストレスなども筋膜を硬くさせる要因です。
筋膜リリースは何に効く?
身体の動きが硬い、動くと痛みを感じる、力が入りづらい、といった内容に筋膜リリースは効果があると言われています。
一方で痛みを感じる場所に筋膜リリースを行うと、痛みがよくなるどころか、かえって痛みを悪化させてしまいます。
施術者の技術が未熟だと、強い刺激によって筋繊維を痛めてしまうケースがあるため、注意が必要です。
(坐骨神経痛などの症状には強い刺激は不向きです)
