こちらの記事では「ぎっくり腰」の対処法を軽度~重度のタイプ別に分けて詳しく解説していきます。
痛みを一日でも早く治したい方は内容をご参考ください。
もくじ
ぎっくり腰の治し方とは?
ぎっくり腰の主な原因は筋肉の緊張です。
ぎっくり腰の痛みは、痛くない範囲で身体を動かすことで早く改善させることができます。
歩けるけど痛い時の即効ケア
1で立ち上がれる、歩けるといった、軽度のぎっくり腰には以下の方法をお試しください。
※痛みを感じながら動いてしまうと、かえって状態が酷くなることがあります。鋭い痛みがで場合には直ぐに中断してください。
ケア方法1
1.骨盤の出っ張りの部分を親指を使って内側へ軽く押します。
2.軽く押したまま親指を上にずらして立ち上がります。
3.何度か繰り返すうちに動作が楽になります。
腰が抜けるような感覚がある、立ち上がる時に痛い、といったケースに有効です。
ポイント
・前に立ち上がるのではなく、上方向へ立ち上がること。
・パートナーにやってもらうとより効果的。
・親指で抑える場所を腰の筋肉に変更すると更に楽になることがある。
・普段、立ち上がる時にもこの動きを意識できると効果的。
※椅子が低すぎると負担が大きくなるため、適度な高さの椅子を用いて行うこと。
ケア方法2
1.骨盤の出っ張りの部分内側を軽く押します。
2.身体を丸めて戻す動作をゆっくりと繰り返します。
(丸める時には息をゆっくり吐きながら行う)
3.何度か繰り返すうちに動作が楽になります。
腰が真っ直ぐに伸びない、後ろへ反らすと痛い、といったケースに有効です。
ポイント
・身体は少しずつ丸め、痛みがでる角度があれば手前でストップする。
・ツボのように刺激を感じることがあるのでゆっくり押すこと。
ストレッチのやり方
立つことができた場合には、こちらのケアをお試しください。
立ち上がる動作や前屈動作がつらいときにおすすめです。
ポイント
・台の高さは膝より少し高い位置がおすすめ
・軸足は台に乗せている側の足(踵は浮かせない)
・床の足にはなるべく体重を乗せない(踵は浮いてもOK)
・背中を丸めすぎない
起き上がれないときには
歩けない、1人で起き上がることができない、といった重度のぎっくり腰のストレッチによる対処法を説明していきます。
寝た状態でできるストレッチ内容です。立てるようになるまでの流れとなります。
ポイント
・関節の可動域を少しずつ増やすこと。
・動けるということを脳に認識させる作業が必要。
・痛みが強くて何もできないときには無理に動かさない。
※炎症反応が強く出ているときは無理に行わないでください。
有効なツボ
ぎっくり腰に有効なツボがふくらはぎに存在します。
・正座の状態で、テニスボールをふくらはぎに挟み、体重を利用してツボを刺激します。
・仰向けに寝た状態で膝を立て、その膝に反対のふくらはぎを当ててツボを刺激します。
※片足1~2分程度で終えること。続けていくうちに痛みが和らぎます。
生活の中での対処法
ぎっくり腰が発生した時の正しい行動について説明していきます。
症状が酷いときには?
腰が抜けるような感覚がでた場合には次の行動をとりましょう。
横になる
身体を横にするスペースがある場合には、背中と腰を丸めて横向き寝の姿勢をとります。
痛みがやわらぐポジションを探し暫く安静にします。
壁に寄りかかる
屋外で横になるのが難しい場合には、壁に寄りかかり、うずくまるようにして身体を暫く休ませます。
移動時の姿勢は
壁に寄りかかりながら、カニのように横歩きをします。前かがみでお腹に力を入れると少し移動しやすくなります。
安静は必要?
ぎっくり腰の多くは関節の炎症を伴います。
炎症時には辛い痛みを感じることになりますが、損傷した組織を修復するのに必要な反応です。
炎症期間中は、なるべく無理をしないのが望ましいです。
炎症反応が強くでているときには、1~2日は安静を心がけてください。
病院の受診は必要?
1週間以上経っても変化がなく、激痛が残る場合には「圧迫骨折」や「内臓疾患」が疑われます。
特に50代以上の女性で、ぎっくり腰を繰り返している方、骨粗鬆症と診断された方、激しい運動をされる方などは、病院での検査をおすすめします。
仕事は何日休む?復帰までの期間
ぎっくり腰の痛みがあまりにも酷い場合には、最低でも2~3日ほどは休職すべきです。
仕事を休めないからといって無理に働いてしまうと、かえって症状を長引かせてしまうことになります。
しっかり治しておかないと、ぎっくり腰がクセになってしまい、後々大変な思いをすることになります。
患部は冷やす?温める?
炎症を抑える為に「冷やす」という考え方がありますが、アイシングは痛めた当日だけに留めておいてください。
15分冷やした後は、間隔を空けてから再度冷やすようにします。
※一度に長く冷やさないこと。
逆に患部を温めた場合、一時的に痛みが強くなることがありますが、その後の回復スピードは速くなります。
温めたときに嫌な感覚がなければ、当日から温めることをおすすめします。
ロキソニンや痛み止めの使用は?
ロキソニンなどの痛め止めが効くのは、程度の軽いぎっくり腰のみです。
残念ながら痛みが酷い状態では効果を感じられないケースが殆どです。気休め程度とお考えください。
ボルタレン、カロナールも同様です。
また、炎症を抑える湿布の使用は2~3日ほどで十分です。長く使っても大きな変化は感じられません。
やってはいけないことは?
腰痛対策としての「サポーターベルト」や「コルセット」は作業時に限定して着用するようにしてください。常に着用していると、腰部の緊張がかえって強くなり、痛みを悪化させる恐れがあります。
身体の水分が不足すると、筋肉は硬くなってしまいます。汗をかかない時期でも、しっかり水分補給をすることが大切です。
※コーヒーやお茶は利尿作用があるため、水分補給としてはカウントされません。
まとめ
ぎっくり腰を早く改善させるためには、動ける範囲で身体を動かしていくことが重要です。
ケアの内容を参考にできる動作から始めてみてください。
痛みが酷くて全く動けないという場合には、痛みが引くまで安静が必要です。
筋肉の柔軟性を取り戻し、関節の動きが改善されてくると、つらい痛みは引いてきます。
もし、ぎっくり腰をしっかり治したい、再発を予防したいとお考えの方は、腰痛の施術を得意とする整体院までご相談ください。
適切な施術とエクササイズによって、身体のバランスが整うと痛みが再発することはありません。
※腰を強く揉んだり、強い刺激を与えると痛みを悪化させることがあります。ご予約の前にホームページなどで施術内容をご確認ください。
以上、『ぎっくり腰が一日で治った?歩けるけど痛いときの知恵袋』でした。