肋間神経痛は特定の場所に強い痛みをもたらす疾患です。
こちらの記事では肋間神経痛の症状と痛みが起きる場所について詳しく解説していきます。
肋間神経痛とは
肋間神経痛とは、肋間(ろっこつ)に沿う神経の働きが何らかの影響により、障害されて痛みがでる疾患名です。
身体を前後に動かしたり、捻じったりしたときにピリピリとした電流が走るような症状を感じます。
痛みは肋骨部に沿って出現し、身体の前面や脇腹、背中などの左右片側にだけに現れる特徴があります。
肋間神経痛の原因
肋間神経痛の原因は明確にはわかっていませんが、不良姿勢や寒さの影響、寝不足による疲労の蓄積などで、身体が緊張状態になったときに、神経が過敏になることで現れやすくなります。
その他にも、脊椎の異常や肋骨のケガ、腫瘍、帯状疱疹などの関与が考えられます。
病院(整形外科)の検査では、レントゲンやMRI、血液検査、心電図などを行い、心臓や肺などの病気や骨折がないかをチェックします。
検査をして異常が見つからなければ神経痛として治療を行っていくことになります。
※自己判断はせず、必ず専門医の診察を受けるようにしましょう。
肋間神経痛の治し方は?
肋間神経痛の治療方法は個人によって異なりますが、身体の緊張を取り除くことで症状が楽になるケースが多々あります。
以下は私自身が経験したケースの一例となります。
ある日の就寝中に突然、脇腹に刺されるような強い痛みに襲われ、息をするだけでも苦しい状況に追い込まれました。
些細な行動でも強い痛みがでてしまうので、救急車を呼ぼうか迷ったほどです。
横になり痛みが引くのを待ってみたのですが、朝になっても殆ど変わらず、とても仕事ができるような状態ではありませんでした。
病院では血液検査や内視鏡検査など、ひと通りの検査を行いましたが、担当した医師には「原因がわからない」と告げられた為、不安が募りました。
適切な治療はなかったのですが、幸いにも少しずつ症状が回復していることを実感できていました。
食欲もあったので、「深刻な病気ではない」との判断に至り、運動を再開することを決断。特に腹筋運動をした後は身体の調子がよく、痛みは10日ほどで完全に収まりました。
このように、特定の筋肉の働きが悪くなり、身体のバランスが崩れた結果、神経に悪い影響を与えてしまうことがあります。
許容範囲を超えた身体の歪みがあると、身体は緊張状態に陥り、様々な症状がでやすくなるため注意が必要です。
肋間神経痛してはいけないこと
肋間神経痛でしてはいけないことは以下の通りです。
強い刺激を与える
マッサージやストレッチで強い刺激を与えると、神経を興奮させてしまい、かえって症状が酷くなることがあります。
痛みを我慢しながら身体のケアを行う必要はありません。
※痛くない内容で行う分には問題ありません。
全く動かない
痛いからと言って一日中寝ていると、筋肉が硬くなり症状を悪化しやすくなります。
同じ姿勢が長く続かないように気をつけることが大切です。
※イスに長く座る場合には30分に1度立ち上がるようにしましょう。
重たい物を持つ
重たいバッグを持って歩いたり、仕事で重たい物を持ったりすると、一部の筋肉に負荷がかかり、疲労を起こすことで症状が悪化する恐れがあります。
なるべく重たい物は持たないように気をつける必要があります。
水を飲まない
身体の水分量が少なくなると、筋肉が硬くなり症状が悪化することがあります。
お茶やコーヒーは利尿作用があるため、水や麦茶で水分補給するように心がけましょう。
※特に冬は意識するようにしてください。
まとめ
肋間神経痛は特定の場所にあらわれますが、自己判断はせず、先ずは病院で検査を行ってください。
どこにも異常が見つからない場合には、身体の緊張を取り除くことで、肋間神経痛の痛みを早く緩和させることができます。
肋間神経痛でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
以上、『肋間神経痛でしてはいけないことは?』でした。