こちらの記事では「ぎっくり腰」の症状と改善方法について詳しく解説していきます。痛みを一日でも早く治したい方は内容をご参考ください。
もくじ
ぎっくり腰の症状
突然、腰に激しい痛みがでる現象を、ぎっくり腰(急性腰痛)と言います。
痛みの感じ方は人それぞれで、身体を動かすたびに激痛を伴う重度のケースや、歩けるけど痛みが気になるといった軽度のケースがあります。
症状 | 回復期間 | |
軽度のぎっくり腰 | 歩ける、特定の動作で痛い | 1~2週間以内 |
重度のぎっくり腰 | 歩行が困難、動かす度に痛い | 2~4週間以上 |
ぎっくり腰を即効で治す方法
ぎっくり腰の痛みは、痛くない範囲で身体を動かすと早く改善させることができます。
身体を起こすことができる方は、以下の方法をお試しください。
※痛みを感じながら動いてしまうと、かえって状態を悪化させます。ケアの最中に痛みがでた場合には直ぐに中断してください。
後面のケア
1.骨盤の出っ張りの部分を親指を使って内側へ軽く押します。
2.軽く押したまま親指を上にずらして立ち上がります。
3.何度か繰り返すうちに動作が楽になります。
腰が抜けるような感覚がある、立ち上がる時に痛い、といったケースに有効です。
ポイント
・前に立ち上がるのではなく、上方向へ立ち上がること。
・パートナーにやってもらうとより効果的。
・親指で抑える場所を腰の筋肉に変更すると更に楽になることがある。
・普段、立ち上がる時にもこの動きを意識できると効果的。
※椅子が低すぎると負担が大きくなるため、適度な高さの椅子を用いて行うこと。
前面のケア
1.骨盤の出っ張りの部分内側を軽く押します。
2.身体を丸めて戻す動作をゆっくりと繰り返します。
(丸める時には息をゆっくり吐きながら行う)
3.何度か繰り返すうちに動作が楽になります。
腰が真っ直ぐに伸びない、後ろへ反らすと痛い、といったケースに有効です。
ポイント
・身体は少しずつ丸め、痛みがでる角度があれば手前でストップする。
・ツボのように刺激を感じることがあるのでゆっくり押すこと。
立って行うストレッチ
立つことができる場合には、こちらのストレッチが有効です。
ポイント
・台の高さは膝より少し高い位置がおすすめ
・軸足は台に乗せている側の足(踵は浮かせない)
・床の足にはなるべく体重を乗せない(踵は浮いてもOK)
・背中を丸めすぎない
有効なツボ
・正座の状態で、テニスボールをふくらはぎに挟み、体重を利用してツボを刺激します。
・仰向けに寝た状態で膝を立て、その膝に反対のふくらはぎを当ててツボを刺激します。
・片足1~2分程度で終えるようにしてください。
ぎっくり腰の知恵袋
ぎっくり腰が発生した時の適切な行動や気になるご質問について説明していきます。
自然に治りますか?
ぎっくり腰は自然に治るものと定義されています。一か月経っても症状がよくならない場合は、骨折や内臓疾患による痛みの可能性があります。
ピークは何日目ですか?
軽度の場合は2~3日ほどで、重度の場合は直後から激痛を感じます。
やってはいけないことは?
「サポーターベルト」や「コルセット」は作業時に限定して着用するようにしてください。常に着用していると、腰部の緊張がかえって強くなり、痛みを悪化させる恐れがあります。
また、身体の水分が不足すると、筋肉は硬くなってしまうので、汗をかかない時期でも、しっかり水分補給をすることが大切です。
動けなくなったら?
外出先で動けなくなった場合には次の行動をとりましょう。
横になる
身体を横にするスペースがある場合には、背中と腰を丸めて横向き寝の姿勢をとります。
痛みがやわらぐポジションを探し暫く安静にします。
壁に寄りかかる
横になるのが難しい場合には、壁に寄りかかり、うずくまるようにして身体を暫く休ませます。
何かに摑まって歩く
壁や手すりを利用して横歩きをします。前かがみの体勢でお腹に力を入れると少し移動しやすくなります。
安静にするべき?
ぎっくり腰の多くは関節の炎症を伴います。辛い痛みを感じることになりますが、損傷した組織を修復するのに必要な反応です。
炎症期間中は、なるべく無理をせず、安静を心掛けてください。
病院は行くべき?
2週間以上経っても痛みに変化がない場合には「圧迫骨折」や「内臓疾患」が疑われます。
特に50代以上の女性で、ぎっくり腰を繰り返している方、骨粗鬆症と診断された方、激しい運動をされる方などは、病院での検査をおすすめします。
冷やす?温める?
どちらも効果に差はありません。
炎症を抑える為に「冷やす」という考え方がありますが、アイシングは痛めた当日だけに留めておいてください。
15分冷やした後は間隔を空けてから再度、冷やすようにします。
患部を温めると、一時的に痛みが強くなることがありますが、その後の回復スピードは速くなると言われています。
寒い時期は温めたほうが身体の負担は少ないです。
ロキソニンや痛み止めの使用は?
ロキソニンなどの痛め止めが効くのは、程度の軽いぎっくり腰のみです。
残念ながら痛みが酷い状態では効果を感じられないケースが殆どです。気休め程度とお考えください。
ボルタレン、カロナールも同様です。
また、炎症を抑える湿布の使用は2~3日ほどで十分です。長く使っても大きな変化は感じられません。
まとめ
ぎっくり腰の痛みは、身体を無理のない範囲で動かすことによって、改善が早くなります。
体操ができないほど痛みが酷い場合には、ぎっくり腰の施術が得意な整体院へご相談ください。
以上、『ぎっくり腰が一日で治った?歩けるけど痛いときの知恵袋』でした。