打撲には適切な処置をしないまま放置をすると、痛みや腫れが長引いたり、症状が悪化してしまうケースがあります。
こちらの記事では、日常やスポーツ中でのアクシデントとして発生しやすい打撲について解説していきたいと思います。
もくじ
打撲(打ち身)とは
打撲とは、外部からの衝撃や圧力による、鈍的外傷(皮膚の断裂のない)を指します。
身体のどこにでも起こりうる怪我で、特にスポーツや運動中に起こりやすいです。
打撲の症状としては、腫れや痛み、熱感、赤み、青み、機能障害などが挙げられます。
打ち身との違いは?
違いはなく、どちらも同じです。
病院へ行くべき打撲について
打撲の痛みは時間の経過と共に回復しますが、症状がなかなかよくならない場合には骨折が疑われます。
特に小さなお子さんの場合には骨折していても、わかりづらいケースがあるので注意が必要です。
だんだん痛くなる
打撲の痛みは時間が経つにつれて段々と和らいでいくものですが、場合によっては痛みが強くなることもあります。
2週間以上経過しても痛みが引かないときには、腫れによる血管や神経への圧迫が考えられます。
だんだん痛みが強くなる場合には、医師の診察を受けることをおすすめします。
1ヶ月以上、腫れが引かない
打撲後の腫れに対しても、安静、冷やす、温めるの処置を行いますが、腫れが一向に引かない場合には骨折や脱臼、靭帯損傷などが疑われます。
直ちに医師の診察を受けるようにしてください。
子供がすねをぶつけた
大人と比べると子供の骨は再生力が高く、保存療法で対応するケースが多いのですが、骨折の程度によっては手術が必要になります。
成長障害の危険性もあるので、お子さんが痛みを訴えているときは整形外科を受診してください。
医師から処方される薬で痛みが楽になることがあります。
※子供の骨は柔らかく、骨折の診断が難しい場合があります。そのため、何度か繰り返し検査が行われることがあります。
骨折の疑いがある反応:腫れ、内出血、足に力が入らない、足の向きがおかしい
打撲後に歩くと痛い時の知恵袋
打撲をしたときの対処方法について説明していきます。
※打撲は適切な処置を行うことによって症状の改善が早まります。
押すと痛いときには
氷水が入った袋などを準備し、患部をアイシングします。
冷やす時間は15~20分程度とします。1~2時間ほど間をあけて再度繰り返します。(痛めた当日のみ)
内出血が酷いときには
炎症が治まったあとは(4~5日目以降)、患部を温めることで内出血の消失が早まります。
使い捨てのカイロや、小豆袋(布袋に入れた小豆をレンジで温める)を利用して患部を温めましょう。
曲げると痛いときには
膝に打撲を受けた場合、曲げ伸ばしの動作が痛くなることがあります。
炎症を抑える処置を行ったあとは、マッサージやストレッチが有効な場合があります。
硬く緊張した筋肉がほぐれてくると、関節の動きが滑らかになり、膝の負担を軽減することができます。
マッサージやストレッチをする際には力強く押したり、伸ばしたりするのではなく、軽く行うのがポイントです。
痛みが強い場合は無理をせず、痛みが軽減してから行うようにしましょう。
痛みや腫れが引いた後は
痛みが腫れが引いた後はどんどん歩くようにしてください。血行が促進されることで状態が更によくなります。
お風呂に浸かるなど、身体を温めるのも効果的です。
※痛みがある間も温めることで回復が早くなります。
いつまで痛い?
痛みは通常1~2週間程度でおさまりますが、重度の場合は数週間から数か月以上の治療期間が必要となることもあります。
まとめ
打撲直後の処置方法は安静と冷却が基本です。炎症が引いた後は、患部を温めると症状をより早く治すことができます。
打撲の痛みは通常、1~2週間ほどで消失しますが、痛みが長引くような場合は病院での検査が必要になります。
痛みが強くて歩けない、腫れが引かない場合にも病院を受診し、骨折の有無を確認しましょう。
以上、『打撲後だんだん痛くなる!病院へ行くべきケースとは?』でした。