こちらの記事では、肩の痛みを和らげる方法を紹介していきます。
四十肩・五十肩を一刻でも早く治したい方は内容をご参考ください。
もくじ
四十肩・五十肩とは
四十肩、五十肩とは、肩の痛みで関節の動きが悪くなる病気です。(正式名称は肩関節周囲炎。凍結肩とも呼ばれる)
症状が長期化したり、繰り返して痛めやすい、という特徴があります。

四十肩・五十肩の原因
関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化し、肩関節の周囲組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。

なりやすい人
身体の緊張が強く、普段あまり動かさない人は四十肩・五十肩がになりやすいと言えます。
デスクワークで股関節が硬くなると、肩関節にも影響し、四十肩・五十肩を招くことが考えられます。
やってはいけないこと
肩を酷使していない状況でも四十肩・五十肩は発生してしまいます。
肩だけではなく、身体全身のチェックを行い、治療を進めていくのが基本です。
肩を強く揉んだり、無理に動かしたりするような施術は避けた方がよいでしょう。
四十肩・五十肩は放置をしていても1年ほど経てば自然と治るものですが、身体の問題点が解決されているわけではありません。
痛みが治まったあとも、身体のケアに意識を向けることが大切です。
四十肩・五十肩の症状チェック
激痛が発生する急性期と、痛みは和らいでも可動域に制限が残るといった慢性期、徐々に改善を見せる回復期が存在し、時期によって痛みの質や要因が異なります。
期間 | 症状 | 特徴 | |
急性期 | ~1か月 | 炎症による痛み、運動制限 | 安静時、運動時、夜間痛 |
慢性期 | 1~3ヶ月 | 炎症の痛みは軽減、運動制限 | 夜間痛 |
回復期 | 3ヶ月~ | 痛みはほぼ消失、可動域が拡大 |
どこが痛くなる?
肩の痛みとともに首や二の腕にも痛みを感じることがあります。肩が前側や内側がズキズキと痛み、バンザイや腕を後ろに回す動作などが困難になります。
急性期
安静が必要な時期。
急性期では炎症の存在により、疼痛を誘発するテストで陽性となります。
関節周辺に生じた炎症が肩峰下骨膜包、腱板、腱板疎部、上腕二頭筋長頭腱などに波及し、運動障害、夜間痛発症の引き金となります。
(局所注射や消炎鎮痛剤によって、炎症が沈痛化すると症状は快復することが多い)
慢性期
疼痛が少ない範囲内で関節運動を行う時期。
慢性期では炎症は落ち着いてきますが、拘縮性の運動障害を認めるようになります。
肩峰下骨膜包、腱板、腱板疎部、上腕二頭筋長頭腱などの情報組織に癒着が生じると、関節可動制限だけではなく、肩峰下圧の上昇に起因した夜間痛の発症の引き金となります。
回復期
積極的に関節運動を行う時期。
回復期では肩関節周辺組織に生じた拘縮が徐々に寛解します。組織間の滑走性や柔軟性が改善すると、運動痛や夜間痛が軽減され、徐々に回復することになります。
※病期分類できない混在期では、軽い刺激でさえ炎症が再燃することもある為、的確な操作と対応が求められます。
間違えられやすい病状
四十肩・五十肩とよく似た症状として間違えられやすいのが腱板断裂です。
腱板は上腕骨と肩甲骨を繋ぐ腱で、小さな断裂を含めると、50歳以上では半数が伴うとされています。
肩の力が弱くなり、洋服を着たり、身体を洗うことが困難になります。
発生には、重たい物を持ったり、打撲などをきっかけに断裂するケースと、日常生活の中で自然に断裂するケースがあり、適切な治療が必要になります。
※四十肩・五十肩とは違い自然に修復されることはありません。

四十肩・五十肩は一瞬で治す方法はある?
残念ながら、四十肩・五十肩の症状は一瞬で治すことができません。
それでも、適切な方法によって身体のケアを続けていると、症状の快復スピードは早くなります。
マッサージやストレッチをする際のポイントを解説していきたいと思います。
※四十肩・五十肩以外の肩の痛みであれば、セルフケアや施術によって直ぐによくなることがあります。
マッサージやツボ押し
マッサージをする際には肩の痛い部分を揉むのではなく、腕や手の筋肉からアプローチするのが効果的です。
直接、痛いところを揉んでしまうと、かえって症状を悪化させる可能性が高くなるので注意が必要です。
肩や二の腕の痛みに効くポイント
1.棘上筋
肩の外側深部に痛みを招く。上腕の外側から前腕、手首にかけて痛みを発生させることがある。
重い箱やスーツケースを運ぶなど、一度の重労働で負荷がかかる。腕を長時間、頭上に挙げる作業、パソコン作業でも疲弊しやすい。
2.棘下筋
肩の前部と外側に痛みを招く。深部に痛みを感じやすく、上腕二頭筋にまで及ぶことがある。
腕を頭上や前方に挙げる作業を長時間行うと疲弊しやすい。事故、転倒、スポーツ、運転など。
ストレッチ
色々なやり方がありますが、痛みを感じるようなストレッチは避けるべきです。
伸びない筋肉を無理に伸ばそうとすると、他の部分を痛めてしまう可能性があります。
湿布・ロキソニンテープの貼り方
湿布は痛みを感じる部分に直接貼ります。
副作用が起きる可能性があるため使用は1日2枚までとし、4~6時間で一旦剥がして、間を開けてから再度貼りなおします。
炎症が落ち着くまでの期間内(~3ヶ月)で使用します。
ロキソニンテープは1日1回の貼付で24時間の持続効果があります。2週間以上は使用は控えるようにしてください。
四十肩・五十肩の施術
四十肩・五十肩を早く確実に治したい方は施術を受けることをおすすめします。
肩の症状には、肩以外の問題が絡んでいるケースが多くあり、肩が痛いからといって肩だけの問題と決めつけてしまうのは危険です。
筋膜の調整
肩の酷使や老化現象が該当しないケースにも四十肩・五十肩の問題は現れます。
ワンピースを着ている女性を想像してみてください。スカートの裾を引っ張ると上のほうの首や肩にまで窮屈さを感じることが想像できると思います。
実は身体にもこのような状況が起きていて、足の筋肉の緊張が上半身の筋肉へ影響を与えていることがあります。
腕の緊張や、下肢の緊張、関節が硬い、前屈や後屈のどちらかが苦手、あるいは開脚することが苦手といった人が四十肩・五十肩になりやすいといえます。

誤った動作の修正
時々、激痛を我慢して肩を動かそうとする人がいますが、肩を無理に動かしても快復が早くなるというものではありません。
特に筋肉に緊張が残っている状態で筋肉をストレッチさせてしまうと、激痛が現れることもあるので注意が必要です。
日常生活においても手や腕を使わないという人は殆どいませんので、手を動かすことで肩周りの筋肉は緊張しやすくなってしまいます。
(逆に安静にしていても腕を支える筋肉が働いていても緊張が緩まないことがあります。)

チェック方法
腕を水平の位置まで挙げると肩も一緒に動く、
夜間痛がある、
腕にしびれがある、
といった状態では、快復までに時間がかかる傾向にありますが、施術を行うことで快復までの期間を短くすることが可能です。
じっとしている時には問題ない、
一定方向に動かした時にだけ痛む、
可動域の違和感程度、
このような内容の問題であれば、施術によって短い期間で楽になることが多いです。
四十肩・五十肩の症状は定期的に施術を行うことによって、快復を早めることができます。
まとめ
四十肩・五十肩の痛みを取り除くのは簡単なことではありません。
症状を早く治すためには、肩にストレスをかけないようにケアしていくことで大切です。
なるべく早く治したいとお考えの方は専門院にご相談ください。
整体の操和では、全身のバランスを整えながら、肩の問題解決をお手伝いたします。
以上、「四十肩・五十肩は一瞬で治せる?肩や二の腕の痛みをとる方法」についてでした。
左肩がびっくりするくらいよくなりました!
浦添市女性