小胸筋という筋肉に問題が起きると、胸の痛みをはじめ、肩や腕といった離れた部分にも症状が現れやすくなります。
こちらの記事では、小胸筋痛の原因と効果的な解消方法について詳しく解説していきます。
小胸筋のトリガーポイント
小胸筋は文字通り胸部にある筋肉で、大胸筋の下に完全に隠れる形で存在する小型の筋肉です。
小胸筋はトリガーポイントの緊張によって、腋窩動脈と上腕神経が圧迫され、腕と手への血流が制限されることがあります。
(手根管症候群、末梢神経障害と誤診されることがある)
関連痛は主に肩の前面に感じられますが、時として胸全体、腕の内側、肘の内側、中指、薬指、小指にまで広がります。
※トリガーポイントとは、筋肉内に発生する小さな硬い結節です。他の部位に放散痛を発生させる特徴があります。

小胸筋の作用
小胸筋の起始部、停止部は以下の通りです。
起始部:第3~5肋骨(前面)
停止部:烏口突起の先端(肩甲骨)
小胸筋の主な働きは腕の様々な動作のために肩甲骨を定位置に固定することです。
(地面に落ちている物を拾う、ボールを投げる動作など)
又、激しいスポーツ時などには呼吸の補助をします。
※小胸筋は肩甲骨や大胸筋とともに上肢の動きを制御する重要な筋肉の一つです。
小胸筋が痛い原因
猫背姿勢になると小胸筋が収縮し、トリガーポイントが発生しやすくなります。
無意識に猫背になるクセがある人は注意が必要です。
過呼吸、胸式呼吸をする傾向がある場合や慢性的な咳は小胸筋を酷使させます。
又、腕を長時間前に出す作業や、頭上にして作業をすると小胸筋に問題を抱えることになります。
小胸筋のほぐし方
小胸筋トリガーポイントの解消方法としては、マッサージや体操をおすすめします。
小胸筋を伸ばすような動きをすると、かえって筋肉を緊張させてしまうことがあるので、ストレッチはあまりおすすめしません。
マッサージでは小胸筋トリガーポイントに対して、指先で圧を加えながらほぐしていきます。
◎小胸筋の場所を確認し、マッサージをする方法は以下の通りです。
ポイント
・手を背中にまわし、壁か椅子に向かって手で押すようにする。
・もう一方の手で小胸筋の硬さを感じ取る。
・両手を使って(補助を添えた指で)ゆっくりと胸全体に渡ってマッサージを行う。
※女性は横になった方が小胸筋をマッサージしやすい場合があります。
◎小胸筋の体操方法は以下の通りです。
ポイント
・四つ這いになり、手を横におく。
・筋肉の伸び感を左右で比較する。
・伸び感が少ない、もしくは体勢が楽な方を選択する。
・リラックスした状態で10秒間キープし、休憩を挟んで3回繰り返す。
※再度、反対側の筋肉を確認すると先程よりも緩んでいるのがわかります。ストレッチではなくリラックスを意識する体操です。
まとめ
小胸筋は、長時間の同じ姿勢や反復動作、呼吸や咳などが原因で硬くなりやすい筋肉です。
小胸筋の緊張は胸の痛みにとどまらず、関連痛として肩の前部や手や腕などに痺れを発生させることもあります。
小胸筋を効率よくほぐすには、筋肉の場所を特定し、適切な圧でマッサージを行います。
小胸筋の痛み、もしくは関連する痛みや痺れが続く場合には、私たち専門家にご相談ください。
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