頭痛を解消するには自身がどのようなタイプなのかを把握する必要があります。頭痛の多くは身体を整えることで緩和しますが、中には病気が関与する怖い頭痛もあるのでご注意ください。
もくじ
頭痛の種類
脳や頭部の病気の症状として出てくる頭痛(症候性、二次性)と、病気が隠れているのではなく、発作を繰り返すことが問題である慢性頭痛症(一次性)に大別されます。

緊張型頭痛
最も多いと言われるタイプです。緊張型はデスクワークなどによって、主に頭部から背中の筋肉が硬くなり、神経への刺激、血流の悪化によって締め付けられるような重苦しい痛みが毎日のように続きます。
緊張型にも『反復性緊張型』と『慢性緊張型』と分別でき、感じ方がそれぞれ異なります。
中には体を動かすと酷くなったり、拍動性の痛みを感じたり、光や音に過敏になるといった片頭痛に似た症状を訴える人もいます。
偏頭痛
ズキズキとした拍動性のある頭痛が主にこめかみから目のあたりに現れ、寝込んだり、何もできない、じっとしていたいといった感覚が強くなります。
発作的な痛みは数時間~数日間と続き、光や音、においに敏感になります。(1か月に6回程度の発作と定義)
原因がわかりにくい点がありますが、緊張型と同様に施術によって心身のストレスを軽減できるとよくなる可能性があります。
群発頭痛
ある一定の時期に集中して起こる強烈な発作が特徴的です。じっとしていられない、頭を抱えて転げまわるといった病状が現れます。
いざ起こってしまうと薬以外の対処法がないと言われています。
二次性頭痛
病気や衝撃によって起きるものを二次性頭痛と言います。その特徴として、これまでにない酷い痛みを訴える人が多いです。
発熱、手足の麻痺やしびれを伴うような場合には至急、脳神経外科、又は脳神経内科を受診してください。
数週間内に悪化してくる場合には、脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などの可能性があるので注意が必要です。
脳梗塞
脳梗塞で頭痛をともなう人は全体の3分の1程度。比較的軽い。
脳出血
出血した部位にできる血腫が周囲の血管や神経を圧迫し頭痛が起こる。
くも膜下出血
脳の表面を走る血管にできた動脈瘤が破裂し、くも膜と脳の間に出血。突然、ハンマーで殴られてような激痛が起きる。
脳腫瘍
頭痛の特徴は進行性で早朝や覚醒時に起きやすいと言われる。
髄膜炎
いきなり髄膜炎になることは殆どなく、先ず帯状疱疹という形で現れる。頭頂部にピリピリとした不快感があり、片頭痛と間違えられやすい。
低髄液圧症候群
交通事故でのむち打ち症やスポーツ時の外傷などによって、脳の脊髄液が漏れ、髄液圧が低下し、頭痛が生じる。
外傷後の出血
頭部を強打した場合に現れるのもので、急性のものと慢性のものがある。いずれも緊急治療を要する。意識障害、頭重感、半身麻痺などがあり、認知症と間違われることがあるが、MRI検査で直ぐに判断できる。
頭痛の原因
頭痛の原因は脳の血管の異常です。
脳の血管は神経伝達物質のセロトニンによって安定が保たれています。何らかの原因でセロトニンが大量放出されると、脳の血管は収縮します。
セロトニンが出尽くしてしまうと、今度は反動により脳の血管が急激に拡張されます。それが刺激になり、血管周囲にある三叉神経から発痛物質が放出され炎症が起こります。
女性ホルモンと関連があるので女性に多く、20~40代の女性に起こりやすいとも言われています。
薬を服用する頻度が高い
頭痛薬の間違った服用の仕方によって発症するものを『薬物乱用頭痛』といいます。
薬が短時間しか効かず、服用回数を増やしてしまうと悪化します。依存性を引き起こす成分によって薬物依存が起こっている状態です。
薬を過剰に摂取するのは身体によくないと思いつつも、不安感からついつい手を出してしまいます。
薬物乱用型の特徴
- 特定の部位ではなく、頭全体がズキズキと拍動性に痛む
- 発作が1か月に15日以上あらわれる
- 無力症、悪心、そわそわ、記憶障害、集中できない、うつ傾向、快感消失などの症状をともない、日常生活に支障が生じている
- 薬に対する耐性により、同量で効果を得られなくなる
- 薬を摂取したいという強い欲求や切迫感が起こり、止めると離脱症状があらわれ、更に服薬量が増える
- ごくわずかな身体的、精神的ストレスで頭痛が頻繁にあらわれる

当院が考える頭痛を和らげる2つのポイント
頭痛を抑えるには身体的な問題と生活習慣での要因を改善しなければなりません。酷い頭痛でお悩みの場合でも施術によって楽になることがあります。
頭痛と関連の深い首筋の修正
頭痛がなかなかよくならない理由のひとつが、頚椎(首の骨)の歪みです。
(顔を捻ったり、左右に倒した時に、違和感のある方は頚椎の歪みが疑われる)
頚椎の歪みは吐き気のある深刻な頭痛の原因になることがあります。歪みは筋肉の緊張を生み、首や肩などの血流の悪化から痛みを招くことが考えられます。

頭痛を誘発する因子を避ける
頭痛を誘発する因子を上手に避けて予防しましょう。ちょっとした工夫で頭痛を最小限に抑えることも可能です。
誘発する食べ物
アルコール類(特に赤ワイン)、カフェインの多く含まれる食べものや飲みもの(チョコレート、コーヒー、緑茶、ジャスミンティー、紅茶など)、防腐剤が多く含まれているもの(ハム、ソーセージ、サラミなど)
食事をしっかり摂る
空腹になると血液中の血糖値が下がります。低血糖により脳への糖分の供給が不足し、発作が起きやすくなります。なるべく空腹にならないように心がけましょう。
寝不足、寝過ぎにも注意する
睡眠をしっかりとって、疲労やストレスをなるべく蓄積させないように気をつけます。又、寝過ぎにより睡眠リズムが狂うことで、頭痛を引き起こすケースもあります。
ストレスをためこまない
緊張時間が長いほど、身体への反動は大きくなると考えます。ちょっとしたストレスでも痛みやめまいなどの症状を引き起こしやすくなります。活動と休息のバランスを見つめ直しましょう。
水を飲む
こまめに水分補給できるように心がけましょう。水を飲むことで治まるケースもあります。
まとめ
慢性頭痛の多くは整体での改善が可能です。医療機関の検査で大きな問題がない場合でお困りの方はご相談ください。
自分では気づかない身体の歪みや筋肉の緊張を整えることによって、改善を目指しましょう。当院の整体が気になる方はメニューの項目からご確認ください。