こちらの記事では、小胸筋の痛みの原因や筋肉のほぐし方を詳しく解説していきます。
筋肉の痛みにお困りの方はご参考ください。
小胸筋が痛くなる理由
小胸筋は以下の問題で痛みが起きやすくなります。
トリガーポイント
小胸筋は、不良姿勢や激しい運動により、トリガーポイント(筋の硬結)が形成されます。
トリガーポイントができる原因としては、不良姿勢、筋トレ、重い物を持つ、むち打ちなどが挙げられます。
他にも、過呼吸や胸式呼吸が続けば、小胸筋を酷使させてしまいトリガーポイントを発生させます。
関連痛は主に肩の前面ですが、腋窩動脈と上腕神経が圧迫されると、腕と手への血流が制限され、胸全体、腕の内側、肘の内側、中指、薬指、小指にまで広がることがあります。
※小胸筋のトリガーポイントは、胸骨と上腕骨の付け根に位置し、しばしば「小胸筋痛」として表現されます。小さなコリとして触診で確認することができます。
姿勢が悪い
猫背や巻き肩の姿勢が続けば、小胸筋が収縮し、トリガーポイントが発生しやすくなります。
デスクワークを長時間される方は特に注意が必要です。
ベンチプレス
過度のトレーニングは胸部の筋肉の硬結を増大させます。
ベンチプレスは胸部の筋肉を緩めたうえで行うのが理想です。
女性の乳がん
乳がんによる胸のしこり。
乳がんのしこりには、痛みのないしこりが多いとされています。
小胸筋の作用とほぐし方
小胸筋は文字通り胸部にある筋肉で、大胸筋の下に完全に隠れる形で存在する小型の筋肉です。
主な働きは腕の様々な動作のために肩甲骨を定位置に固定することです。(地面に落ちている物を拾う、ボールを投げる動作など)
又、激しいスポーツ時などには呼吸の補助をします。
※小胸筋は肩甲骨や大胸筋とともに上肢の動きを制御する重要な筋肉の一つです。
起始部、停止部は以下の通りです。
起始部:第3~5肋骨(前面)
停止部:烏口突起の先端(肩甲骨)
小胸筋のほぐし方
自分でできる小胸筋トリガーポイントの解消方法は、マッサージや体操をおすすめします。
マッサージ
小胸筋の場所を確認し、マッサージをする方法は以下の通りです。
マッサージでは小胸筋トリガーポイントに対して、指先で圧を加えながらほぐしていきます。
ポイント
・手を背中にまわし、壁か椅子に向かって手で押すようにする。
・もう一方の手で小胸筋の硬さを感じ取る。
・両手を使って(補助を添えた指で)ゆっくりと胸全体に渡ってマッサージを行う。
※女性は横になった方が小胸筋をマッサージしやすい場合があります。
体操方法
小胸筋を緩めるのに効果的な体操方法を紹介します。
ポイント
・四つ這いになり、手を横におく。
・筋肉の伸び感を左右で比較する。
・伸び感が少ない、もしくは体勢が楽な方を選択する。
・リラックスした状態で10秒間キープし、休憩を挟んで3回繰り返す。
※再度、反対側の筋肉を確認すると先程よりも緩んでいるのがわかります。ストレッチではなくリラックスを意識する体操になります。
当院では、優しいアプローチによって緊張状態にある身体を深部から緩めていきます。痛みを感じることはないので、ご高齢の方や妊婦の方も安心して施術を受けることができます。
