こちらの記事では、小胸筋の痛みの原因や筋肉のほぐし方を詳しく解説していきます。
筋肉の痛みにお困りの方はご参考ください。
小胸筋の痛みについて
小胸筋を理解することで、痛みをより早く解決することができます。
小胸筋とは
小胸筋は文字通り胸部にある筋肉で、大胸筋の下に完全に隠れる形で存在する小型の筋肉です。
起始部、停止部は以下の通りです。
起始部:第3~5肋骨(前面)
停止部:烏口突起の先端(肩甲骨)
小胸筋の作用
小胸筋の主な働きは腕の様々な動作のために肩甲骨を定位置に固定することです。
(地面に落ちている物を拾う、ボールを投げる動作など)
又、激しいスポーツ時などには呼吸の補助をします。
※小胸筋は肩甲骨や大胸筋とともに上肢の動きを制御する重要な筋肉の一つです。
小胸筋のトリガーポイント
小胸筋は、不良姿勢や激しい運動により、トリガーポイント(筋の硬結)が形成されます。
トリガーポイントができると、腋窩動脈と上腕神経が圧迫され、腕と手への血流が制限される可能性があります。
※手根管症候群、末梢神経障害と誤診されることがあります。
関連痛は主に肩の前面に感じられますが、胸全体、腕の内側、肘の内側、中指、薬指、小指にまで広がることがあります。
小胸筋が硬くなる原因
胸筋にコリができる原因には、不良姿勢、筋トレ、重い物を持つ、むち打ちなど、様々なものがあります。
又、過呼吸や胸式呼吸が続くことで、小胸筋を酷使させてしまい、コリができることも少なくありません。
巻き肩
猫背や巻き肩の姿勢が続けば、小胸筋が収縮し、トリガーポイントが発生しやすくなります。
デスクワークを長時間される方は特に注意が必要です。
ベンチプレス
過度のトレーニングは胸部の筋肉の硬結を増大させます。
ベンチプレスは胸部の筋肉を緩めたうえで行うのが理想です。
女性の乳がん
乳がんによる胸のしこり。
乳がんのしこりには、痛みのないしこりが多いとされています。
小胸筋のほぐし方
小胸筋トリガーポイントの解消方法としては、マッサージや体操をおすすめします。
小胸筋を伸ばすような動きをすると、かえって筋肉を緊張させてしまうことがあるので、ストレッチはあまりおすすめしません。
マッサージ
マッサージでは小胸筋トリガーポイントに対して、指先で圧を加えながらほぐしていきます。
小胸筋の場所を確認し、マッサージをする方法は以下の通りです。
ポイント
・手を背中にまわし、壁か椅子に向かって手で押すようにする。
・もう一方の手で小胸筋の硬さを感じ取る。
・両手を使って(補助を添えた指で)ゆっくりと胸全体に渡ってマッサージを行う。
※女性は横になった方が小胸筋をマッサージしやすい場合があります。
筋膜リリース
小胸筋の筋膜リリースには、グリッドフォームローラーやボールなどを利用します。
うつ伏せになり、うまく胸部に当てながら緩めていきます。
ストレッチ
小胸筋はストレッチをすることで痛みが強くなることがあります。
小胸筋を緩めるのに効果的な体操方法を紹介します。
ポイント
・四つ這いになり、手を横におく。
・筋肉の伸び感を左右で比較する。
・伸び感が少ない、もしくは体勢が楽な方を選択する。
・リラックスした状態で10秒間キープし、休憩を挟んで3回繰り返す。
※再度、反対側の筋肉を確認すると先程よりも緩んでいるのがわかります。ストレッチではなくリラックスを意識する体操になります。
まとめ
小胸筋は、長時間の同じ姿勢や反復動作、呼吸や咳などが原因で硬くなりやすい筋肉です。
小胸筋にトリガーポイントできると、胸の痛みにとどまらず、関連痛として肩の前部や手や腕などに痺れを発生させることがあります。
胸部の筋肉を効率よくほぐすには、適切な圧でのマッサージや身体をリラックスさせる体操がおすすめです。
小胸筋の痛み、もしくは関連する痛みや痺れが続く場合には、私たち専門家にご相談ください。
整体の操和では、痛みを感じることなく小胸筋の問題を解決いたします。
施術内容については各メニューよりご確認ください。
以上、『小胸筋を押すと痛い』でした。