こちらの記事では、足裏に痛みが起きやすい場所と原因、関連する筋肉の名称についてを解説していきます。
足の裏の痛みで歩くのがつらい、スポーツができない、という方は内容をご参考ください。
もくじ
足の裏が痛くなりやすい場所
足裏の痛みは、長時間の歩行や立ち仕事、過度の運動が原因で起きやすくなります。
適切な靴を履いてなかったり、体重増加による足底への負担が影響することも少なくありません。
痛みの場所によって原因が異なるため、正確な判断が必要です。
※ジンジン、ズキズキする痛みを突然、感じるようになります。

かかと、真ん中が痛い
かかと、足の真ん中の痛みに代表される病状は以下のものがあります。
足底筋膜炎
足底腱膜の踵骨付着部の炎症で、スポーツ障害や加齢変性によって生じる。
足裏の痛みの原因として最も多く、起床時の第1歩で足底の踵部内側に痛みが生じる。
歩くうちに少しずつ痛みはやわらぐ。
中年の女性によくみられ、X線検査(レントゲン)では踵骨棘を確認できることがある。
【原因1】骨折の影響
足首や足部を骨折していると、足底筋膜に負担がかかり、足底筋膜炎になりやすい。
【原因2】内臓の影響
糖尿病が足底に痛みを与えることがある。
シーバー病
踵骨骨端部に生じる骨端症。
10歳前後の男児に生じやすい。痛みを感じる為、歩き方のバランスが悪くなる。保存療法が基本、予後は良好である。
上の方、指の付け根が痛い
足裏の上、指の付け根、指の間の痛みには以下の病気が原因になっていることがあります。
モートン病
神経が圧迫されて生じる神経障害。
神経圧迫の原因には、ハイヒールを履くことや、外反母趾の影響などが挙げられる。
(体重が正しく足底に分配されず、痛みを起こしやすい)
痛みは足の中指と薬指の間、足の人差し指と中指の間にでやすい。
痛風
関節内に結晶(尿酸塩結晶)ができることによって引き起こされる急性関節炎。
指の関節に強烈な痛みを伴い、歩行が難しくなる。
土踏まずが痛い
土踏まずの痛みには足底筋膜炎の他にも以下の病気が考えられます。
ケーラー病
舟状骨に生じる骨端症(無腐性壊死)。
3~7歳の男児に生じやすい。歩行時に痛みを感じる為、歩行動作がおかしくなる。2年ほどで自然治癒する。
足底繊維腫症
足のアーチ部にできる原因不明のしこり。
足指を深く反らせると見つけやすい。足底腱膜炎と同様の症状がでやすい。
足つぼの痛み
足つぼの反射区の刺激によって疲れが溜まっている場所や、内臓機能が低下している場所が特定できることがあります。
※反射区とは末梢神経が集中している場所で、刺激をすることで健康効果を得ることができると考えられています。
足裏の痛みの治し方
足裏の痛みの原因として多い足底筋膜炎のアプローチ方法を説明します。
足底筋膜炎の症状を改善したい方はご参考ください。

小趾外転筋、短小趾屈筋
足の小指側の筋肉の緊張により痛みが生じる。凹凸の激しい道を歩いたり走ったりする、ヒールや底が柔らかい靴やサンダルを履いていると、この筋肉は疲れやすい。
長趾屈筋、長母趾屈筋
長趾屈筋、長母趾屈筋の緊張が原因で、足の指の下側に痛みを引き起こすことがある。痛風と間違えやすい。過剰に歩いたり走ったりすると、この筋肉は疲れやすくなる。
腓腹筋
アーチ部の痛みの原因となる。痛みは足首の内側にまで広がることがある。坂を上る、自転車をこぐ、前かがみの作業で疲労しやすい。
足底方形筋
階段を下りた時などに釘を打ち込まれたような痛みを感じる。かかとに体重をかけれなくなり、つま先歩行になる。踵骨棘が原因と間違えられやすい。
ヒラメ筋、後脛骨筋
足のアーチを維持する筋肉。疲労することでバランスが悪くなり、痛みを感じるようになる。

足底筋膜炎でやってはいけないことは?
ゴルフボールで足裏をマッサージする、指を大きく反らせて足裏を伸ばす、といったケアは、やり方を間違えてしまうと症状を悪化させることになります。
なるべく患部には強い刺激を与えないようにしてください。

運動はしていいのか?と質問をいただくことがあるのですが、痛みがでているうちは、激しい運動はお控えください。
痛みをかばうことで、別の場所を痛めてしまう可能性があります。
とはいえ、身体を全く動かさないでいると筋肉が緊張を起こし、症状が悪化しやすくなるので、軽いウォーキング運動をおすすめします。

まとめ
足裏の痛みの原因は様々ですが、適切なシューズを選び、下肢に過度な負担がかからないようにすることが大切です。
自分でケアする際には、足底を無理にストレッチさせたり、強くマッサージはしないようにご注意ください。
整体の操和では、足裏の痛みの改善をお手伝いをしています。症状にお困りの方は当院までご相談ください。
以上、「足の裏が痛い!痛む場所(部位)と名称について」でした。