股関節は歩いたり、走ったりする際に身体を支える重要な関節です。
股関節の痛みが気になる方は記事の内容をご参考ください。
股関節が痛くなる原因
股関節が急に痛くなった場合には、以下の病状が隠れている可能性があります。
単純性股関節炎
小児期に見られ、強い股関節痛を伴う原因不明の関節炎。
一過性の疾患で子供の股関節痛で最も頻度が高い。
特発性大腿骨頭壊死症
原因不明の大腿骨頭壊死が発生し、骨頭の圧潰変形により発症する疾患。
股関節痛が誘因なく突然出現する。30~40代に多い。
発生後、骨壊死の範囲は拡大せず一定の大きさにとどまると考えられており、診断時に治療や予後予測を行う。
一過性大腿骨頭萎縮症
股関節痛と歩行障害が誘因なく生じる疾患。
妊娠後期の妊婦や中年男性に好発する。
治療は保存療法のみで、数ヵ月後には症状は改善する。
変形性股関節症
股関節の関節破壊、変形をきたす疾患。
女性に多く見られる症状で、重たい物を持つ仕事をされている方や、寛骨臼形成不全や発育性股関節形成不全の既往が原因で起きている。
初期の段階では動作時の痛み、進行すると安静時にも痛みが出現する。
筋肉の影響
関節はひとつの運動で成り立つものではなく、複数の関節の運動によって成り立っており、股関節では、骨盤や腰椎との運動の連鎖が重要です。
歩行時や立ち上がる時に、股関節と骨盤、腰椎の調和がとれていない状態では、一部に負担を強いられてしまい、痛みを発生させる原因となります。
調和のとれた運動連鎖を行うためには、筋肉の状態を整えることが大切です。
股関節に関わる筋肉はかなり多くあり、筋肉が適切に働くことで複雑な動きを可能にします。
(屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋の6つの運動と、それらを複合した運動)
股関節の23の筋肉
大臀筋、中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋、大腰筋、小腰筋、腸骨筋、大腿直筋、縫工筋、梨状筋、外閉鎖筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋
股関節痛にお悩みの方へ
股関節に痛みを抱えている方の特徴的な姿勢には、骨盤の前傾と後傾の2パターンがあります。
これらの問題を同時に解決することで腰の痛みや股関節の変形を予防することができます。
当院では痛みの原因である筋肉を的確に緩め、簡単なエクササイズを行うことによって、症状の根本改善をお手伝いしています。
股関節の痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。