脊柱管狭窄症でやってはいけないことを詳しく説明します。
脊柱管狭窄症の手術を検討されている方も記事の内容を参考にしてみてください。
もくじ
脊柱管狭窄症でやってはいけないことは?
脊柱管狭窄症は発育性と変性に分けられ、発育性では先天的な構造の問題、変性では後天的な脊柱管内組織の変形、肥厚などを基盤に発症します。
狭窄が起きやすい場所は首と腰で、「頚部脊柱管狭窄症」「腰部脊柱管狭窄症」がそれぞれの正式な病名となります。
腰部脊柱管狭窄症では、腰だけでなく、お尻や太もも、足先にまで違和感が現れる特徴があります。
頚部脊柱管狭窄症とは
頚椎の中を通る神経の通路が狭くなり、圧迫されることで起こる。腕のだるさ、しびれなど、上半身に現れる。
脊柱管狭窄症でやってはいけない行動は以下の内容になります。
やってはいけないストレッチ
腰部脊柱管狭窄症の痛みや足のしびれは、腰を反らす動作によって悪化します。
ブリッジや上体反らしのように腰を大きく反らせるようなストレッチは危険です。
頸部脊柱管狭窄症においても、首(頚椎)を無理にストレッチさせると痛みやしびれは酷くなってしまいます。
身体のケアを行う際には必ず専門家の意見を参考にしてください。
注意ポイント
ストレッチで症状が悪化することがあります。身体の状態に適したストレッチを選択しましょう。
長時間のウォーキング運動
運動は血流を改善するのに有効ですが、痛みを我慢しながら運動してしまうと、悪化することがあります。
運動の途中で痛みが強くなった場合には直ぐに中断してください。
体調がよくない、気分が乗らない日はウォーキングなどを無理に行う必要はありません。
達成感とは脳の喜びであり、身体が求めているものではないからです。
身体の負担を考えて、いつでも最良な選択ができるよう心がけましょう。

無理なヨガポーズ
ヨガのポーズを無理に行うことで、身体が緊張し、痛みやしびれが悪化することがあります。
症状がある時には、なるべくリラックスできる内容を選択するようにしてください。
痛みを我慢しながらヨガを継続すると、症状が長期化することも考えれます。

手術を安易に選択する
閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化により血管が詰まり、血流障害を招く病気です。
脊柱管狭窄症と同様、間欠性跛行によって痛みが生じますが、閉塞性動脈硬化症は前かがみになっても痛みは和らぎません。
脊柱管狭窄症では症状が楽になるとされる「自転車の乗車時」には、逆にペダルが重く感じ、ふくらはぎが痛くなることがあります。
似たような症状でも治療方法は全く異なりますのでご注意ください。
タイプ | 跛行の症状 | 動脈触診 |
脊柱管狭窄症 | 前屈位で回復 | 感知良好 |
閉塞性動脈硬化症 | 歩行の中止で回復 | 感知不良 |
手術後に「痛みが残っている」と訴える人は少なくありません。
狭窄している部分を取り除いても痛みが残ってしまうのは、腰部以外の問題が残っているためです。
手術後の症状の再発を回避する為にも、他の疾患は先に治しておくとよいでしょう。
※肩や膝がよくなることで腰や下肢の症状が緩和されることもあります。
自力で改善させることに拘る
現在、YouTubeを検索すれば様々な動画を見つけることができ、脊柱管狭窄症のケア方法もたくさん紹介されています。
色々と試す方も多くいますが、症状がよくならなかったり、悪化する場合には専門家に相談することをおすすめします。
症状が長く続くと、治りにくい身体になってしまい、後悔することになります。
ご自身に合わないケアを継続しても、症状は改善できるものではありません。
まとめ
脊柱管狭窄症でやってはいけない、気をつけるべき点は、無理なストレッチや運動は控えること、他の病と混同しないことです。
痛みや痺れは身体が柔らかい人にも現れますので、しっかり原因を知ることが大切です。
痛みをコントロールできなくなった時には手術を検討することになりますが、他の疾患を先に治しておけば手術後の再発リスクを低減させることができます。
手術をする際には医師としっかり相談しながら治療を進めるようにしてください。
整体の操和では、脊柱管狭窄症の症状の改善をお手伝いをしています。
(身体のバランスを整えることで、連続歩行の延長を目指していきます)
症状にお困りの方は当院までご相談ください。
以上、『脊柱管狭窄症でやってはいけないストレッチとは?』でした。