捻挫は日常生活の中で起きやすい怪我のひとつですが、後遺症として様々な問題を引き起こす可能性があるため、適切な処置が求められます。
捻挫後の痛みが気になる方は内容をご参考ください。
捻挫の判断方法
捻挫の判断方法と対処法を説明します。
足首が腫れている
捻挫後に負傷箇所が腫れている場合は、靭帯の損傷や骨折の疑いがあります。
痛みを我慢しながら歩くと後遺症が残ることもあります。早めに医療機関を受診しましょう。
靭帯が断裂していたり、骨折をしている場合には、4~6週間ほどギプス固定が施されます。
※小児(子供)では、骨端線(成長軟骨板)の損傷により、裂離骨折や関節軟骨損傷を併発しやすいです。
注意ポイント
捻挫をすると裂離骨折や関節軟骨を損傷することがあります。病院では関節の不安定性を評価するテストやX線撮影を行い、状態を判別します。
足首が腫れてない
捻挫直後から歩ける、負傷箇所に触れても痛くない場合には、骨折の可能性は低いと考えられます。
痛みが弱くても、患部を冷やしたり、数日は安静にするなどの対処が必要です。
歩けるけど痛い
捻挫の痛みは痛めた直後よりも後から強くなることがあります。長い時間を歩くと痛みがでてくることも少なくありません。
歩くと痛い場合には適切な治療を行い、後遺症を残さないことが大切です。
歩けないほど痛い
1人で歩けないほどの強い痛みがでた時には、靭帯や骨に異常が起きている可能性があります。速やかに病院(整形外科)を受診してください。
※捻挫を放置すると後遺症が残る可能性があります。
捻挫後の対処法
私は過去に歩行が困難になるほどの捻挫を経験しています。
捻挫後の2~3日は痛みが強くて歩けなかったのですが、自分で足首を調整することにより、痛みが徐々に緩和。1週間後には体重を乗せて歩けるようになりました。
足首を動かした時の違和感は感じていましたが、調整を続けることで、数ヵ月後には違和感すべてがなくなりました。
捻挫を早く改善するには、ケガの状態を把握し、適切な処置を施さなければなりません。
※整体を受けることで痛みが数日でとれることもありますが、しっかり治すためには時間が必要です。
RICE処置
捻挫直後の基本的な処置方法にはRICE処置があります。
以下の方法により、足首の腫れを最小限にし、痛みを素早く軽減させる効果が期待できます。
1.安静
痛い動きは避けるよう気をつけること。仕事中にも無理は禁物です。
2.冷却
痛めた場所を特定できる場合には、患部に対してアイシング(冷やす作業)を行います。
アイシングをする際には、足を床につけた状態にして行います。
目安としては痛みや熱感が鈍くなるまでとなります。(氷が溶けるまでの20分程度)
3.圧迫
患部を軽く圧迫することで内出血を抑えることができます。
4.挙上
患部を心臓より高い位置に固定することで腫れが引きやすくなります。
テーピングの巻き方
テーピングによって足首を固定することで、運動時の痛みを軽減させることができます。
但し、テーピングを長く使い続けることはおすすめしません。血行障害や身体の緊張を招くことになり、捻挫の快復が遅れる可能性があります。
1.アンカーテープをふくらはぎの部分に2分の1重複させて2枚、土踏まずに1枚貼る
(すねの前と甲の部分をあけておく)
2.内側アンカーから始めて足の裏を通り、外側に少し引っ張り気味にして外側アンカーで止める
(内側を捻挫した場合は足の裏を中心にし、内と外側に均等に力を加えて貼る)
3.土踏まずの部分のアンカーから始めてアキレス腱の後ろを通り反対側のアンカーで止める
(アキレス腱の部分にシワやたるみができないように少し斜めに貼る)
4.同じ順に2分の1ずつ重ねて3枚貼る
5.最初のすねの部分のアンカーに重なるまでテープを貼る
6.固定する為のテープを貼る
(すね、甲の部分は開けておくこと)
湿布の使い方
湿布には炎症を抑える効果がある為、痛めて場所の快復を促すことができます。
様々な副作用を招く恐れがあるため、長期的な使用は控えるようにしましょう。
まとめ
捻挫は程度によって治るまでの期間が異なります。
捻挫の初期段階での処置としてはアイシングと圧迫を交互に行い、その後は再発予防や関節機能向上の為の運動療法を実施して回復を目指します。
足首の捻挫後は様々な後遺症が現れる恐れがあるため、腫れていたり、痛みが強い場合には必ず病院で検査を行い、適切な処置を受けるようにしましょう。
整体の操和では、足首捻挫の改善をお手伝いしています。早く歩けるようになりたい方は当院までご相談ください。
以上、『足首の捻挫は何日で治る?歩けるけど痛い、腫れてるケース』でした。