以下のようなケースで対応が可能です

尾てい骨の痛みは、長時間の座り姿勢や筋肉の衰え、転倒の衝撃など、さまざまな要因が関係しています。

「骨の痛みだからどうにもならない」と思われがちですが、姿勢や筋肉の使い方を整えることで改善できるケースは多くあります。

この記事では、尾てい骨の痛みの原因と、当院での対応方法について詳しく解説します。

尾てい骨ってどこの骨？

尾てい骨（正式には「尾骨」）は、脊椎の最も下に位置し、尻尾のように突き出た小さな骨です。

進化の過程で退化した「尻尾の名残」ともいわれていますが、実は上半身を支える重要な役割を担っています。

尾骨は骨盤の一部と連動し、身体のバランス維持にも関与しています。

過去のケガなどで尾骨がわずかにズレてしまうと、姿勢や重心のバランスが崩れ、慢性的な痛みにつながることもあります。

尾てい骨が痛くなる主な原因

座っているときに背中や腰が丸くなると、骨盤が後ろに傾き、体重の支点が坐骨から尾骨へと移動します。

その状態が続くと尾骨に過剰な圧力がかかり、「座ると痛い」「当たる感じがする」といった症状が出やすくなります。

正しい座り姿勢では、坐骨（骨盤の底部）で体を支えることが理想です。背筋を伸ばし、深く腰をかけることで尾骨への負担を軽減できます。

※人によっては生まれつき出ていることがあります。

椅子から立ち上がるときや歩き始めに尾骨付近が痛む方は、「大臀筋（だいでんきん）」というお尻の筋肉がうまく働いていない可能性があります。

筋肉が弱くなると骨盤の安定性が低下し、動作のたびに尾骨へ余計な力が加わります。

運動不足を感じている方は、ウォーキングや正しいフォームでのスクワットなどを行い、お尻の筋肉を使う意識を持つと良いでしょう。

筋肉の機能が戻るだけで、尾てい骨の痛みが自然と軽減されるケースも少なくありません。

転倒してお尻を強く打った後に痛みが続く場合は、尾骨の打撲や骨折が考えられます。

このような症状がある場合は、整形外科での検査をおすすめします。打撲であれば数週間で改善しますが、骨折の場合は完治まで数ヶ月かかることもあります。

※尾骨周囲に「しこり」や「腫れ」が見られる場合は、皮膚疾患の可能性もあるため皮膚科を受診してください。

妊娠中は、出産の準備のために骨盤周囲の靭帯や筋肉が緩みます。

その結果、仙骨や尾骨に負担がかかりやすくなり、「歩くと痛い」「寝返りがつらい」などの症状が出ることがあります。

腰や骨盤まわりの筋肉をやさしく緩め、必要に応じて軽いエクササイズを取り入れることで、痛みの改善が期待できます。

また、安定期に適切な運動を行うことで、出産時のトラブル予防にもつながります。

生理中に痛くなる

子宮内膜症など婦人科のトラブルによって尾骨に痛みが出る場合もあります。周期的に痛みが現れる場合には、早めに産婦人科を受診してください。

尾てい骨の痛みは、姿勢の改善と筋肉の機能を取り戻すことによって解決できる可能性があります。

こうした日常の工夫に加え、身体全体のバランスを整えることで、尾骨への負担を根本的に減らすことができます。

一般的な整体院や整骨院では、痛みのある部分を強く押したり、骨盤をボキボキと動かす施術が行われることがあります。しかし、尾てい骨の痛みの多くは骨そのものではなく、筋肉や姿勢のバランスの崩れによって起きているため注意が必要です。

当院では、強い刺激や骨を鳴らす施術は一切行わず、筋肉の緊張をやさしくゆるめて、自然に骨盤が正しい位置に戻るよう導きます。

そのため、妊娠中の方や高齢の方にも安心して施術を受けていただけます。

尾てい骨への負担は、姿勢の崩れや股関節・背骨の動きの制限から生じることが多くあります。当院では、骨盤や背骨、脚の動きまで全身の連動を整えることで、痛みの再発しにくい身体づくりを目指します。

尾てい骨の痛みは、「骨の問題」だけでなく、「姿勢」「筋肉」「生活習慣」と深く関わっていて、正しいケアを行えば、多くの方が日常生活を快適に過ごせるようになります。痛みでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。