こちらの記事では椎間板ヘルニアの過ごし方について詳しく説明していきます。
正しい行動ややってはいけないことが知りたい方はご参考ください。
ヘルニアの急性期の過ごし方
椎間板ヘルニアの急性期には、なるべく腰に負担をかけない行動を心がけることが大切です。
身体の冷えからくる緊張、睡眠不足によるストレスや疲労の蓄積が痛みや痺れの改善を遅らせることがあります。生活習慣の改善も同時に行うとよいでしょう。
安静が必要な期間
痛めた直後の急性期は安静が必要です。
3日~1週間は安静にして炎症がおさまるのを待つようにします。
安静にしていると少しずつ痛みは引いてきます。

負担の少ない姿勢をとる
椎間板に最も負担をかける姿勢は座り姿勢です。
痛みが酷いとき(痛めた直後)には時々立ち上がるようにして、長時間座り続けないように対策する必要があります。
家で休む時には、横になったほうが身体への負担は少なくすみます。
※中腰で重たい荷物を持ったり、身体を急に捻じったりすると症状は悪化しやすい。

こんな症状がでたら病院へ
尿が出にくいといった排尿障害や肛門周辺に痺れがある(腰椎の間を通る馬尾神経に障害が起きている)場合には手術が必要になります。
他にも強い麻痺感があったり、下肢の筋力低下が著しい場合にも手術は必要です。
このような症状がでている人は早期に整形外科を受診し、必要な治療を受けてください。麻痺が長引くと後遺症が残ることがあります。
※筋肉が痩せてきたり、力が入らないといった症状がでる。
ヘルニア手術とは?
手術では背中側から切開し、飛び出した髄核を摘出します。内視鏡手術や顕微鏡下手術など、切開部分が小さくすむ方法もあります。
やってはいけないこと
ヘルニアは腰を丸めることで痛みや痺れが強くなる傾向があります。
身体を丸めるストレッチや腹筋運動には注意が必要です。
※一部のヘルニア症状に有効とされているマッケンジー体操もやり過ぎは危険です。
激しい運動をする
身体を激しくぶつけることによって症状が悪化することあります。
神経が緊張すれば痛みや痺れがでやすくなります。なるべくストレスが少ない運動を選択することが大切です。
痛み止めを多用
病院では消炎鎮痛薬や筋弛緩薬、神経ブロックを行うことになりますが、薬で炎症を抑えすぎるとヘルニア症状が長引くおそれがあります。
神経ブロックを何度も行ったり、鎮痛薬を使用するのは望ましくありません。

神経ブロックとは?
障害されている神経根の周囲に局所麻酔薬とステロイド薬を注射すること。
すぐに手術で解決しようとする
椎間板ヘルニアによる神経根症は適切なケアを続ければ2~3ヶ月ほどで治ります。
症状の変化がない場合は治療方法が間違っている可能性があります。
病院で治らないから手術ではなく、別の治療法を試してみることも大切です。
※痛みや痺れの症状で手術が必要になるケースは稀。手術後に痛みが残ることも。

腰椎椎間板ヘルニアによる重度の炎症で一カ月入院となり、退院後も左下肢麻痺による痛みと痺れにより、杖がないと歩行が難しい状況でした。施術後に「歩いてみましょう」と言われ半信半疑で歩くと、3カ月振りに痛みも痺れも感じず普通に歩くことができました!
症状をしっかり治したい方は、痛みや痺れの対応を得意とする専門院にご相談ください。

まとめ
椎間板ヘルニアによる痛みや痺れには、適切な行動をとらなくてはなりません。
一定期間を経過するとヘルニアそのものは自然消滅しますが、症状を取り除くには、全身のバランスを整え、身体の緊張を取り除く必要があります。
整体の操和では、痛みのない安全な施術で症状の改善をお手伝いいたします。ヘルニアの症状が酷い方は当院までご相談ください。
以上、『椎間板ヘルニアの急性期の過ごし方とやってはいけないこと』でした。